2012/10/25

Völkl(フォルクル)に思う/変わるものと変わらないもの


先日、何の気なしにネットを徘徊していたところ、Völkl(フォルクル)のフラッグシップモデルである『C10 pro』の新モデルが発売されたという話を目にしました。

Völklとか懐かしいな…」

過ぎ去りし高校時代、あのイエローとブラックのソリッドなデザインに中二病心をくすぐられ、本気で購入を考えたあの日の思い出が次々と蘇ってきます。
ある程度テニス用品に詳しい方なら知っていると思いますが、Völklはドイツの有名なスポーツブランド。

本業はスキーですが、一方でテニスラケットも製造しています。テニスラケットを作っているメーカーの中には、金属加工技術という共通点からこのVölklのようにウィンタースポーツにシェアを持つところも少なくありません。HEADもそうですし、かつてのFISCHERもそうでしたね。

私がまだ高校生だった当時、VölklはV-EngineからDNXへの過渡期だったと思います。V-Engineの一番の特徴だったフレーム下部のV字がとても印象に残っていますが、DNXになってすぐに元の形に戻ってしまいました。



今は高校時代とは好みがまるっきり変わってしまって、どうしてその頃Völklのデザインが好きで仕方なかったのか正直理解に苦しむのですが…私も大人になったということなのでしょうか?(当時を知る友達から思いっきり突っ込まれそうですが…)当時もし地元で販売しているショップがあればきっと購入していたでしょうね。


2012年モデルの『C10 pro』

どうしても奇抜なデザインのイメージが強いVölklですが、その一方で前述の『C10 pro』に関してはフレーム形状、スペック、マテリアルどれも昔から変わらない趣を保っているとのこと。個人的にこの姿勢は大いに評価したいです。

習慣的にテニスをされている方なら、新たなデザイン、新たなテクノロジーの新モデルを望む気持ちを持つ一方で、これまで使ってきたラケットへの愛着というのも当然あるものと思います。

メーカー独自の文化を継承するという意味でも、マーケティングの観点からも、このような姿勢は必要だと考えます。わかりやすいところではWilsonのsix.oneシリーズや、HEADのprestige、radicalなどがそれにあたるでしょう。

それぞれの特徴をもとに整理されたシリーズと、各モデルのはっきりとした位置づけ。変えられるところは変え、守るべきところは守る。それが歴史あるメーカーとしての矜持なのではないかと思います。

そういった面では自社開発した『O3』にこだわるあまり、古くからのグラファイトユーザーやWarrior、Harrier、Vendettaと続くDBシリーズユーザーに見放されたprinceはやはり落ちるべくして落ちたのだと思います。

最近では使用プロも少なくなってしまったVölklですが、このままなくなってしまうには大変惜しい、個性あふれるメーカーです。1972年の創業から今年でなんと40周年を迎えたということで、これからもいいラケットを作り続けていってほしいものです。

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