2013/03/16

グルビスは今度こそ覚醒なるか


グルビスが大活躍です!!

本日準決勝の行われるインディアンウェルズですが、またもグルビスが快進撃。ロペス、ティプサレビッチ、セッピを下しベスト16となりました。4回戦は残念ながらナダルに負けてしまいましたが、第1セットを先取するなど健闘!!今度こそ期待を裏切らないでジャンプアップしてくれるのではないかと思わずにはいられなくなってきました。

ということで、今回は大注目のグルビスについて恒例の選手紹介をしていきたいと思います。





次世代の担い手はスーパーアスリート!?


グルビスはラトビア生まれの24歳。5歳からテニスを始め、めきめきと頭角を現した彼は12歳でドイツの『ニキ・ピリッチ・テニスアカデミー』に入ります。

15歳の若さでプロ転向を決めると、18歳になる2007年には早くもトップ100入りを達成し、全仏オープンでGS初出場。勢いに乗るグルビスは同年のUSオープンでロブレドを倒し4回戦進出を果たしました(モヤに敗退)。

前年の活躍で俄然注目を浴び始めたグルビスでしたが、彼を印象づけたのはなんといっても2008年のウィンブルドン2回戦でしょう。当時不動の2位だったナダルに対し、豪打で第1セットをもぎ取ったインパクトはすごかった。

凄まじい威力のサーブとフォアハンドに加え、バックハンドやタッチショットも器用にこなす規格外の18歳(しかも顔もいい!)。190cmの身長の割に脚も速く、走れる高身長選手が少なかった当時としてはずば抜けた身体能力を持っていました。

ナダルがそのままフェデラーを下しウィンブルドン初優勝を決めたことで、グルビスの株も一気に上がり、「彼こそ次世代の担い手だ!いずれナダルにも劣らぬすごいプレーヤーになるかもしれない」とまで期待されるようになりました。

http://www.youtube.com/watch?v=IoaBEQwmnws
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浮き沈みの激しい成績と試行錯誤


大きな期待を背負い、このまま出世街道まっしぐらかと思われたグルビスですが、現実はそう甘くはありませんでした。もともと気性が荒く、気まぐれな性格だったグルビスはその影響がプレーにも表れてしまうという欠点を抱えていました。

調子のいい時は素晴らしいプレーをするが、悪い時には勝手に自滅して簡単に負けてしまう。プレー自体も単調で、長いラリーなどでは、なかなか適切なショット選択ができずにいました。

さらに練習嫌いというのも輪をかけたのかもしれません。ランキングもそれを反映するように、40位〜100位を行ったり来たりしたいました。

最大の武器は同時に最大の弱点でもあった。

2010年は一時良いプレーが出来ており、デルレイビーチでカルロビッチを下したツアー初優勝を飾ったほか、6月以降は半年間20位台をキープ。さらにローマではフェデラーを破ってナダルとの準決勝まで進出するなど「グルビス復活か!?」とテニスファンを騒がせました。

しかし残念ながらそれも翌年2月以降はまた徐々に下降。昨年10月には159位まで順位を下げていました。その間コーチを変えたりラケットを変えたりといろいろ試行錯誤もしたようですが、なかなか安定した結果を残すことができず苦しんでいたようです。

2011年途中、HEADからWilsonに乗り換え




精神の成熟が鍵に


そんなグルビスでしたが、昨年秋に順位を下げてからというもの、いよいよ本格的にフォアハンドの改良に取り組みはじめたようです。現在の特徴的なフォアハンドに至るまでは段階的な変化があったようで、その片鱗は2012年のUSオープンあたりから垣間見られます。

http://www.youtube.com/watch?v=iwIoM-nn8ss
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今年に入ってロッテルダムではすでに今の形になっていますね。


2013年に入り、グルビスは絶好調。ロッテルダム、マルセイユ、デルレイビーチ、インディアンウェルズの4大会に出場し、まだトップ10選手にしか負けていません。特にデルレイビーチではクエリーやハースを破って自身2回目の優勝を飾っています。完全に勢いに乗っていますね。

フォアハンドが以前とは見違えて安定するようになったグルビス。これはフォーム改良?の成果であると同時に、繋ぎ球としてどういった球を打つべきかというソフト面の改善でもあると思います。この辺りはさすがにグルビスも24歳になって、いろいろと考えるようになったのかもしれませんね。

フォーム自体も前の記事の時よりだいぶフィットしてきた印象です。早い打ち合いにもテイクバックが遅れずに対応できています。ナダル戦を見るともともと強かったフィジカルも、特にフットワークをはじめとして下半身が更に強化されたようですね。

ミスさえ少なくなればこのような本来のフィジカルの強さも発揮しやすくなるというもので、安定感と威力の両立したバックハンドも存分に活きてきました。というかむしろ、バックハンドの強力さが否応なしに目立つぐらいです。

今や大きな武器となったバックハンドだが、以前から高い技術を持っていた

現在のフォアハンドに至るまでにはグルビス本人にも相当な苦労があったと思います。もともと威力だけならツアー屈指の武器だったフォアハンドを改良することの精神的なダメージは大きいでしょうし、個人的にはあのプライドの高い(と思われる)グルビスがよく我慢してここまで来たな、という心境です。その点でも、精神的な成長は確実にあったものとしてよいと思います。



この安定感を継続できるかが唯一最大の課題


 フォアハンドの安定によって急激に安定した成績を出し始めたグルビスですが、問題はもちろんこの勢いがどこまで続くのかです。これからも安定したプレーができれば、本来の実力からすればトップ20は十分達成できるでしょう。

しかし誰もがそう期待しつつ裏切られてきたのがこれまでのグルビスですから、油断は禁物です。

とはいえ、ここに来て今までにない質の高いプレーを継続できているのもまだ事実。最初に書いたように私としては今回のフォーム変更をあまり歓迎していないものの(主に見た目の面で)、グルビス自体は好きな選手なので、なんとかこのままツアー上位に食い込んでほしいと思ってやみません。今後も見守って行きたいと思います。

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