2013/05/11

ディミトロフがジョコビッチに勝利!! 展望は?


このブログでも以前に取り上げたディミトロフですが、今週のマドリッドで目下ランキング1位のジョコビッチを破るという波乱を演じました!

残念ながら次のラウンドではバブリンカ相手にフルセットの末負けてしまいましたが、一昨日は錦織がなんとフェデラーを破ったということもあり(その錦織もアンデュハルに負けてしまいましたが…)、『期待の新星』マニアの私にとっては垂涎モノの事態です!本日はその勢いでディミトロフの今後について書いていきたいと思います。


http://www.youtube.com/watch?v=QYDd1QVj9Xc
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http://www.youtube.com/watch?v=OUqJpHAf50Y
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Mutua Madrid Open, Madrid, Spain 2nd round
G.Dimitrov 7-6(6), 6-7(8), 6-3 N.Djokovic

ハイライトでもこの試合がいかに盛り上がったか、そしていかに荒れた試合だったかがわかるというものですね!ジョコビッチが足首を捻ったかと思えば、ディミトロフが太ももを吊る泥沼の展開でしたが、2度のタイブレークを含む熱戦をディミトロフがものにしました。

正直なところで言えば、ジョコビッチはとても万全の状態とはいえなかったと思います。終始どことなく浮ついた身のこなしで、いつもの鉄人フットワークはどこへやら。軸もブレまくり、いつになくミスも多い。

とはいえディミトロフが棚ボタだったかといえばそんなことはありません。ジョコビッチも調子が悪いとはいえやはり世界No.1。悪いなりに一定のパフォーマンスを発揮しており、負けたとはいえさすがでした。そしてそれに競り勝ったディミトロフも確実に成長の跡が見て取れたと思います。



やはり武器はフォアと1stサーブ


基本的にディミトロフは割となんでも器用にこなす選手なのですが、この試合でもポイントに結びついていたのは得意のフォアハンドでした。

特にフォアサイドに振られた際のランニングショットは精度が高く、高率に相手の攻撃の芽を摘んでいましたね。腕をしならせ巻き込むように打つフォームからはコースも読みにくく、攻守に大きな役割を果たしていたと思います。

形勢を変えてしまうランニングショットは相手にとっては非常に厄介。

また以前にも書きましたが、やはりディミトロフは1stサーブもなかなかに大きな武器です。比較的フラット気味にぶっ叩くため、こちらもコースが読みづらく、特にアドバンテージサイドからワイドに叩きこむサーブは得意コースとなっていますね。

このコースは世紀のビッグサーバー、カルロビッチの得意コースでもあるのですが、彼のように208cmもない普通の選手には確率の面からなかなか狙いにくいコース。逆に言えばリターンも容易ではなく、一定の確率でコーナーに入れることができればサービスゲームを非常に優位に進めることができます。



課題は相変わらずフットワーク


 この試合を見ていて最も気になったのは、前回も書いたようにやはりフットワークのぎこちなさです。1stセットのタイブレークからは急にいい動きを見せるようになりましたが、それまでの12ゲームのフットワークはお世辞にも良いとはいえないもので、ただでさえ激しいストローク戦になりがちなクレーコートにおいては不安がつきまといます。

足の速さ自体は十分すぎるほどなのだが…。

両選手とも何度も足をとられていることもあり、この試合のコートコンディションはあまり良いものではなかったとは思いますが、それでも今後クレーコートスペシャリストと対等に渡り合っていく上では軽やかなフットワークは必須の技術です。せっかく素晴らしい足の速さを持っているのに、これでは宝の持ち腐れ。なんとかかんとか、この部分を磨いていけないものでしょうか。



思い知らされる類稀な潜在能力


 フットワークについて散々こき下ろしましたが、要はそれだけ他の技術に対してフットワークが見劣りしているのです。率直に言って、ディミトロフの一つ一つのショットのクオリティは28位どころのものではないです。

薄いグリップながらスピン量も自在なら、ライジングで早い展開にも対応できる。スライスは切れるしランニングショットも得意。ボールへのアジャストさえ改善されれば、正直トップ10も十分狙えるレベルにきていると思います。

 だからこそ、私としてはディミトロフにはフィジカルトレーニングを充実させ、強靭な下半身を手に入れてほしい。春になり、気付けばプロフィール上の体重は3kg増え、ジョコビッチと同じ身長・体重となっていますが、見かけ上はあまり変わりないように思えます。

みなさんもおわかりのように、ジョコビッチやマレーは細いですが下半身は見るからに安定感があり、それに比べるとディミトロフは若干まだ華奢な印象です。

今年中にランキングをどこまで上げられるか?

誰もが認める才能を持ちながらも、なかなかそれを発揮できずにツアーを去った選手も過去には、そして現在進行形でもたくさんいます。ディミトロフはランキング上はすでに28位というところまで来ていますが、彼の底力はまだまだこんなものではないはず。今季彼がどれだけ躍進できるのか、今後も期待していきましょう!

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